使い始めた家族にどう接する?まわりの人ができるサポート

補聴器をつければ、それまでどおり聞こえるようになる。そう思われがちですが、実際は少し違います。ご家族や周囲の方に知っておいていただきたいことをまとめました。

目次

補聴器は聞こえを元に戻すものではありません

まずここが出発点です。補聴器は聞こえにくい音を補う機器であって、治す機器ではありません。つけていても聞き取りにくい場面は残ります。

「補聴器をつけているのに、なぜ聞こえないのか」という言葉は、ご本人にとってこたえます。悪気なく出てしまう言葉ですが、ここを知っておいていただくだけで関係が変わります。

話すときにできること

居間で、家族が同じ目の高さに座り、正面から顔を見て話しかけている様子
正面から、顔を見て、ゆっくり話す
  • 正面から、顔を見て話す。多くの補聴器は正面の音を優先します。背中越しや別の部屋からの声は届きにくいです
  • 名前を呼んでから本題に入る。聞く準備ができてから話が始まると、最初のひと言を逃しません
  • 大声より、ゆっくり、はっきり。大声は音がひずんで、かえって聞き取りにくくなります
  • 伝わらなければ、言い換える。同じ言葉を繰り返すより、別の言い方のほうが伝わることがあります
  • テレビや水音を止める。まわりの音が減るだけで、ぐっと楽になります

正面から話すとよい理由は指向性機能とはでご説明しています。

慣らしの時期を知っておいてください

使い始めは、ご本人が音に慣れていく途中です。うるさい、疲れる、とおっしゃることがあります。このとき「せっかく買ったのに」と言わないであげてください。慣らし期間は誰もが通る道で、数週間から数か月かかることがあります。

むしろ、少しでも長くつけられた日を一緒に喜んでいただけると続きます。

点検に付き添っていただけると助かります

ご本人は「特に困っていない」とおっしゃることが多いのですが、まわりから見ると困っている場面があるというのはよくあります。テレビの音量、呼びかけへの反応、集まりでの様子。そうした話をうかがえると、調整の手がかりになります。ご家族が気づきやすいサインは「「え?」が増えていませんか?ご家族が気づく、聞こえのサインチェックリスト」にまとめています。

ご一緒にお越しいただくのが難しければ、気づいたことをメモにしていただくだけでも助かります。

まとめ

正面から、ゆっくり、はっきり。伝わらなければ言い換える。この3つだけでも日々が変わります。補聴器はご本人の道具ですが、会話は2人でするものです。

ご家族からのご相談も承っています。ご本人が乗り気でない段階でも構いませんので、お気軽にお越しください。補聴器を嫌がる親に、どう声をかける?もあわせてご覧ください。

調整と点検を承っています

聞こえ方は時間とともに変わります。使い心地が変わってきたと感じたら、調整でよくなることがあります。点検とクリーニングもあわせて承ります。

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