補聴器の耐用年数と寿命|何年使える?買い替えの目安

「補聴器は何年くらい使えますか」。ご購入の前にも後にも、よくいただくご質問です。目安と、買い替えを考えるきっかけになるサインをご説明します。
耐用年数は、制度上5年です
障害者総合支援法にもとづく補装具費支給制度では、補装具の種目ごとに耐用年数が定められています。補聴器は5年です。ポケット型、耳かけ型、耳あな型など、形にかかわらず5年とされています。
ただし、これは「5年で壊れる」という意味ではありません。公的な支給を受けた方が次の支給を受けられるまでの基準として定められた年数です。実際には5年を超えて問題なくお使いの方もいらっしゃいますし、それより早く不調が出ることもあります。
実際の買い替えは、だいたい5年でした
制度上の目安だけでなく、実態のデータもあります。日本補聴器工業会の全国調査では、買い替えるまでの期間は中央値で5年(2022年の調査では4年)。買い替えた方に前の補聴器を何年使ったかをたずねた結果は、4〜6年が46%でもっとも多く、1〜3年が31%、7〜10年が19%、11年以上が3%でした。

制度上の5年と実際の使われ方が、おおむね一致していることになります。
出典:JapanTrak 2025(一般社団法人日本補聴器工業会)。買い替えた方 n=135。
寿命を縮めるもの
補聴器の不調の原因として多いのは、次の3つです。
- 湿気と汗。電子機器ですので、内部に湿気が入ることが劣化につながります
- 耳あか。音の出口が詰まると聞こえが落ちます。放っておくと本体に影響することもあります
- 落下や圧迫。小さな機器ですので、落とす、踏む、上に物を置くといったことに弱いです
逆にいえば、日々のお手入れと定期的な点検で、持ちは変わります。補聴器のお手入れ方法をご覧ください。点検やクリーニングの頻度は「定期点検・クリーニングはどれくらいの頻度で行うべき?」にまとめています。
買い替えを考えるサイン
- 調整しても以前のような聞こえに戻らない
- 音が途切れる、雑音が混じることが増えた
- 修理の回数が増えてきた
- 充電式の場合、1日持たなくなってきた
- 聴力そのものが変わり、いまの機種では出力が足りなくなった
最後の項目は見落とされがちです。機器は正常でも、聞こえのほうが変われば合わなくなります。定期的に聴力を測っておくと、このずれに早く気づけます。
修理という選択肢もあります
不調イコール買い替えではありません。部品の交換で直ることも多くあります。メーカーの修理対応には期間があり、製造終了から一定年数を過ぎると部品がなくなりますが、その範囲内であれば修理のほうが費用を抑えられます。
まずはお持ちください。直るものか、買い替えたほうがよいものか、見たうえでお伝えします。買い替えありきのご提案はいたしません。
まとめ
制度上の耐用年数は5年ですが、実際の寿命は使い方とお手入れで変わります。調整しても戻らない、修理が増えた、聴力が変わった。このあたりが検討のきっかけです。
点検は無料で承っています。何年使っているかにかかわらず、気になったときにお立ち寄りください。
調整と点検を承っています
聞こえ方は時間とともに変わります。使い心地が変わってきたと感じたら、調整でよくなることがあります。点検とクリーニングもあわせて承ります。



