補聴器の仕組みをわかりやすく|マイク・アンプ・レシーバーの役割

補聴器と聞くと「音を大きくする機械」というイメージを持つ方が多いかもしれません。実際には、補聴器の中では小さなコンピュータが音を分析し、聞き取りやすい形に加工したうえで届けています。この記事では、補聴器がどんな仕組みで聞こえを助けているのか、基本の構造から解説します。

目次

補聴器を構成する3つの部分

補聴器は、大きく分けて次の3つの部分で構成されています。

  • マイク(集音部):周囲の音を拾う
  • アンプ(増幅・処理部):拾った音を分析し、増幅・加工する
  • レシーバー(受話器):加工した音を耳の中に届ける

マイクが拾った音は電気信号に変換され、アンプの中にある超小型のコンピュータチップによって処理されます。ここで、音の大きさや高さ、周囲の環境に応じた調整が行われ、最終的にレシーバーから、耳の奥(鼓膜に向けて)音として届けられます。

補聴器の音の流れ。マイクが周囲の音を拾って電気信号に変え、増幅器が聞こえにくい音域だけをその方の聴力に合わせて大きくし、レシーバーが調整した音を耳の中へ届ける
補聴器の中を、音が通っていく順番

「ただ大きくする」のではなく「聞き取りやすく加工する」

古いタイプの補聴器は、すべての音を一律に大きくするだけのものでしたが、現在の補聴器は、音の高さ(周波数)ごとに増幅の度合いを細かく調整できるようになっています。

たとえば、高い音が聞き取りにくい方には高い音域を重点的に増幅し、低い音は控えめにする、といった調整が可能です。この調整のことを「フィッティング」と呼び、一人ひとりの聴力検査の結果に合わせて行います。フィッティングについては、別記事「フィッティングが補聴器の性能を引き出す」で詳しく解説しています。

補聴器は「高性能な小型コンピュータ」

近年の補聴器には、周囲の雑音を抑える機能や、特定の方向からの音を聞き取りやすくする機能など、さまざまな技術が搭載されています。これらの機能は、補聴器の中に組み込まれた小型のコンピュータチップが、音の情報をリアルタイムで分析・処理することで実現されています。こうした機能の詳細は、第4章「補聴器はこんなことができます」で紹介しています。

まとめ

補聴器は、マイクで音を拾い、内部のコンピュータで聞き取りやすく加工し、レシーバーから届けるという仕組みで働いています。単に音を大きくするだけでなく、一人ひとりの聞こえに合わせて音を調整できることが、現代の補聴器の大きな特徴です。

どの機能が必要かは、人によって違います

記事でご紹介した機能が、ご自身の生活に必要かどうか。ふだんどんな場面でお困りかをうかがって、認定補聴器技能者がご提案します。

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