補聴器のメーカー一覧|世界の5グループと国内メーカー、当サロン取扱の7ブランド

「補聴器のメーカーは、どこがあるのですか」「どこのメーカーがいいのですか」。店頭でもよくいただくご質問です。
まず全体の地図をお見せします。そのうえで、当サロンが取り扱っている7ブランドがその中でどこに位置するのかをご説明します。取り扱っていないメーカーにも触れます。一覧として見ていただくのに、自分の店で扱うものだけ並べても意味がないからです。
世界の補聴器メーカーは、5つのグループにまとまっています
補聴器のブランドは数多くありますが、その多くは5つの企業グループのいずれかに属しています。ブランド名が違っても、資本や基礎技術のうえではつながっていることがある、ということです。
| グループ | 本拠 | 主なブランド |
|---|---|---|
| ソノヴァ | スイス | フォナック、ユニトロン |
| デマント | デンマーク | オーティコン、フィリップス、ソニック |
| WSオーディオロジー | デンマーク・シンガポール | シグニア、ワイデックス、レクストン |
| GN | デンマーク | GNリサウンド、ベルトーン、インタートン |
| スターキー | アメリカ | スターキー、オーディベル |
太字は当サロンで取り扱っているブランドです。
ここで知っておいていただきたいのは、当サロンの7ブランドが4つのグループにまたがっているという点です。「7社取り扱い」と書くと7つの独立した技術があるように見えますが、同じグループのブランドは基礎技術を共有していることがあります。シグニアとワイデックス、GNリサウンドとベルトーンがそれぞれ同じグループです。
一方で、ソノヴァとデマントという2大グループの技術にも、ユニトロンとオーティコンを通じて触れていただけます。7という数より、グループがばらけていることのほうが、比べるうえでは意味があります。
国内のメーカーもあります
海外のグループだけではありません。日本にも補聴器メーカーがあります。代表的なのがリオン株式会社(東京都国分寺市)の「リオネット」です。1948年に日本で初めて量産型の補聴器を発売し、1953年から「リオネット」の愛称で呼ばれています。
出典:リオネット補聴器「国産初の量産型補聴器を開発」
リオネットは当サロンでは取り扱っておりません。フォナックも同様です。取り扱いのないメーカーをご希望の場合は、そのメーカーの取扱店にご相談いただくのが確実です。
「日本でいちばん売れているメーカー」は、統計では示せません
よくお尋ねいただくのですが、日本補聴器工業会が公表している出荷統計は形状別の集計で、メーカー別の内訳は公表されていません。ですので「日本で一番売れているメーカー」を統計の数字で示すことはできません。
ランキングを掲げているページもありますが、その多くは各社が独自に集計したものです。根拠が示されていないものは、参考程度にお考えください。
有名な人が使っているメーカーは、選ぶ基準になりません
これもお尋ねをいただくことがあります。ただ、補聴器はその方の聴力に合わせて調整するものですので、他の誰かに合った機種がご自身に合うとは限りません。
眼鏡であれば、人気のフレームを選ぶという買い方が成り立ちます。補聴器は、同じ機種でも中の設定がまったく違います。誰が使っているかより、ご自身がどの場面で困っているかから選んでいただくほうが、결果として満足に近づきます。
当サロンで取り扱っている7ブランド
当サロンでは、シグニア・GNリサウンド・スターキー・ベルトーン・ワイデックス・オーティコン・ユニトロンの7ブランドを取り扱っています。横浜髙島屋と日本橋髙島屋S.C.は7ブランドすべて、小田急百貨店町田店はオーティコンを除く6ブランドです。近鉄百貨店上本町店は認定補聴器専門店ではないため、取扱が異なります。
同じブランドの中にも価格帯によって複数のグレードがあり、どの場面で困っているかによって合う製品は変わります。以下では、用途別の切り口で7ブランドの傾向を整理します。
取扱メーカー7社の概要
| メーカー | 本社所在地 | 主な特徴のキーワード |
|---|---|---|
| シグニア(Signia) | ドイツ→現WSオーディオロジーグループ | スマホとの接続性、幅広いラインナップ、2026年9月に補聴器に見えないイヤフォン型「アクティブ ミニ IX」を発売 |
| GNリサウンド(ReSound) | デンマーク | 自然な音づくり(オーガニックヒアリング)、オーラキャスト(放送音声の直接受信)対応 |
| スターキー(Starkey) | アメリカ | オーダーメイド耳あな型のパイオニア、AI機能・転倒通知などの健康関連機能 |
| ベルトーン(Beltone) | アメリカ(GNグループ) | 手厚いアフターサポートのブランドとして知られる |
| ワイデックス(Widex) | デンマーク | 独自の音質処理、自然な音の再現にこだわる開発姿勢 |
| オーティコン(Oticon) | デンマーク | 脳で聞く「ブレインヒアリング」の考え方、AIを活用した音の情景学習 |
| ユニトロン(Unitron) | カナダ(フォナックと同じソノヴァグループ) | 家族で使えるフィッティングアプリ、扱いやすい操作性 |
※フォナック(Phonak)は当店では取扱っておりません。
用途別に見る、各社の特徴
スマートフォンとの連携を重視するなら
シグニアは「ほぼすべてのスマホ(99%)につながる」ことを打ち出しており、iPhone・Androidを問わず両耳同時のワイヤレス通話・音楽ストリーミングに対応した最新IXシリーズを展開しています。GNリサウンドも「オーラキャスト」という新しいワイヤレス放送規格に早くから対応し、駅・空港・劇場などの公共施設でのアナウンス受信や、スマホからの直接ストリーミングに強みがあります。
騒がしい場所での聞き取りを重視するなら
各社とも「雑音の中から必要な声を選び取る」機能に力を入れていますが、アプローチが異なります。オーティコンは「ブレインヒアリング」という考え方のもと、AIチップが音の情景(会話・音楽・騒音など)を学習し、脳に自然に近い音を届けることを重視しています。GNリサウンドは「DNN(ディープニューラルネットワーク)」と「360°(周囲の音環境分類)」の2つのチップを組み合わせ、聞きたい声を選び取る処理を行っています。シグニアの上位モデルには、話している相手を追いかけて声を強調する「スピーチロックオン(会話捕捉)」機能があります。
防水・防塵性能やタフさを重視するなら
スターキーは「BEYOND IP68」という独自の防水防塵保証基準を掲げ、汗・雨・ホコリへの強さと、故障時の保証を手厚くしていることが特徴です。他社もIP68等級(防水防塵の国際規格)に対応した機種を揃えていますが、スターキーは特に「タフさ」を前面に打ち出しています。
見た目の目立たなさ・デザインを重視するなら
シグニアは2026年9月に「アクティブ ミニ IX」という、ワイヤレスイヤフォンのようなスタイリッシュな見た目の充電式イヤフォン型補聴器を発売しました。オーティコンやGNリサウンドのRIE(レシーバー・イン・イヤー)タイプも小型で目立ちにくい形状です。オーダーメイドの耳あな型(IIC・CICなど耳の穴の奥に収まるタイプ)は各社とも用意があり、見た目の目立たなさでは耳かけ型よりさらに優れています。
価格を抑えて始めたいなら
各社とも、上位グレードから普及グレードまで複数の価格帯を用意しています。GNリサウンドの「サビー(Savi)」シリーズは初めて補聴器を検討する人にも手に取りやすい価格帯として展開されており、ベルトーンの「コメンス(Commence)」シリーズも比較的購入しやすい価格帯の製品です。価格帯の詳しい違いについては「補聴器の値段はいくら?片耳およそ9万〜70万円の目安」もあわせてご覧ください。
オーダーメイドの耳あな型を重視するなら
スターキーは、一人ひとりの耳に合わせたオーダーメイド耳あな型補聴器の先駆者として業界をリードしてきた歴史があり、ユニトロンも家族との連携アプリなど独自の使いやすさを追求しています。ベルトーンやワイデックス、GNリサウンドも、CIC(外耳道の奥に収まる超小型タイプ)を含むオーダーメイドのラインナップを揃えています。
7社それぞれの、より詳しい解説記事
7社それぞれについて、代表機種の詳しい機能や価格帯を含めた解説記事を別途ご用意しています。気になるメーカーがあれば、あわせてご覧ください。
- シグニアの補聴器|2026年の新製品と主な機種・価格帯(片耳17万円〜)
- オーティコンの補聴器|「ジール」「インテント」の特徴と代表機種(取扱は日本橋・横浜のみ)
- GNリサウンドの補聴器|ビビア・サビーの特徴と価格帯(片耳9万円台〜)
- スターキーとは|補聴器の特徴・AI機能と代表機種「オメガAI」
- ベルトーンの補聴器|特徴・主な機種・価格帯(片耳7万円台〜)
- ワイデックスの補聴器|アルーアなど主な機種と価格帯(片耳9万円台〜)
- ユニトロンの補聴器|特徴・主な機種・価格帯(片耳14万円台〜)
どのメーカーが合うかは、実際に聞いてみるのが一番です
ここまで各社の特徴をご紹介しましたが、実際の聞こえ方の感じ方には個人差があります。当店では全店でお試しレンタルを実施していますので、気になるメーカー・機種があれば、実際に装用して普段の生活環境で試していただくことをおすすめします。
メーカーだけでなく、困っている場面・形・価格の3つから順に絞り込む手順は、補聴器のおすすめはどう選ぶ?場面・形・価格の3つで絞り込むにまとめています。近年の補聴器の傾向は「最新の補聴器トレンド|小型化・高機能化はどこまで進んでいる?」にまとめています。
まとめ
補聴器メーカーはそれぞれ、スマホ連携・雑音抑制・防水性能・デザイン・価格帯・オーダーメイド技術など、力を入れているポイントが異なります。「どこが一番優れているか」ではなく、「自分の生活シーンに合っているか」という視点で選ぶことが大切です。迷ったときは、当店のスタッフにお気軽にご相談ください。
実機をご覧いただけます
カタログの数字だけでは分からないことがあります。店頭で実際の大きさや装着感をお確かめいただけます。お試しレンタルも全店で承っています。









