大きな音、対策していますか?騒音性難聴を防ぐためにできること

加齢による聞こえの変化は避けられない面がありますが、大きな音による難聴は違います。対策すれば防げる難聴です。そして一度傷んだ聞こえは、基本的に元には戻りません。
どれくらいの音が危ないのか
厚生労働省の「騒音障害防止のためのガイドライン」(令和5年4月改訂)は、職場の騒音を騒音レベルで区分しています。85デシベル未満が第1管理区分、85デシベル以上90デシベル未満が第2管理区分、90デシベル以上が第3管理区分です。数値が上がるほど厳しい管理が求められます。
同ガイドラインは8時間のばく露を基準としており、音が大きくなるほど許容される時間は短くなります。90デシベルでは2時間30分、100デシベルでは15分という目安が示されています。音の大きさと、浴びている時間の両方が効いてくるということです。

職場だけの話ではありません
ガイドラインが対象にしているのは職場ですが、考え方は日常生活にもあてはまります。工具を使うご自宅の作業、ライブやコンサート、そしてイヤホンやヘッドホンでの音楽。いずれも、大きな音を長時間という条件がそろいます。
イヤホンについては、周囲が騒がしいほど音量を上げてしまう点に注意が要ります。電車の中で聞こえるようにと上げた音量が、そのまま静かな場所でも続いていることがあります。
できる対策
- 音から離れる。距離をとるだけで音は小さくなります
- 時間を区切る。大きな音の場所に居続けない。休憩をはさむ
- 聴覚保護具を使う。耳栓やイヤーマフです
- イヤホンの音量を上げすぎない。周囲の音が遮られるタイプを選ぶと、音量を上げずに済みます
同ガイドラインは聴覚保護具として、安価で正しく着用すれば高い遮音性能がある発泡タイプ、洗って再利用できる形成タイプ、脱着が簡単で騒音源に短時間近づくときに有効なイヤーマフを挙げています。用途で使い分けるものだとお考えください。
気づきにくいまま進みます
大きな音による難聴のやっかいなところは、自覚が遅れることです。ガイドラインの選別聴力検査では1,000ヘルツと4,000ヘルツが用いられます。日常会話の音域より高いところの変化が、早い段階の手がかりになるためです。
会話は普通にできるのに検査では下がっている、ということが起こります。騒がしい職場や趣味をお持ちの方は、困っていなくても定期的に測っておくと変化に気づけます。難聴の種類については難聴にはどんな種類がある?をご覧ください。
まとめ
大きな音による難聴は、防げる難聴です。音から離れる、時間を区切る、耳を守る。この3つが基本になります。
耳鳴りが続く、音が響く感じがあるといった変化があれば、耳鼻咽喉科を受診してください。当店でも聴力の測定を承っています。現状を数字で知っておくことが、守るための最初の一歩です。
聞こえのご相談を承っています
ご本人がご一緒でなくても、ご家族だけでのご相談を承ります。まずは聞こえの測定からご案内します。認定補聴器技能者が対応し、その日にお決めいただく必要はありません。



