実耳測定とは?一人ひとりに合わせた最新のフィッティング方法

補聴器のフィッティングをより精密に行う方法のひとつに、「実耳測定(じつじそくてい)」という検査があります。この記事では、実耳測定がどのようなもので、なぜ重要なのかを解説します。
実耳測定とは
実耳測定は、補聴器を実際に装用した状態で、耳の中(鼓膜のすぐ近く)に細いチューブ状の小さなマイク(プローブマイク)を挿入し、「実際にどれくらいの音が鼓膜まで届いているか」を直接測定する検査です。
フィッティング では、通常、聴力検査の結果をもとに、標準的な計算式(処方式)を使って増幅量を設定します。実耳測定は、その設定どおりに、実際の耳の中で音が届いているかどうかを確かめるための検査です。

なぜ実耳測定が必要なのか
耳の形や大きさ、外耳道の長さや太さは、一人ひとり異なります。標準的な計算式で算出した増幅量が、実際の耳の中でも同じように届くとは限りません。耳の形状によって、想定より音が強く届いていたり、逆に弱く届いていたりすることがあります。
実耳測定を行うことで、こうした耳の形状による個人差を踏まえたうえで、より正確なフィッティングに近づけることができます。特に、耳の穴を密閉しない オープンフィッティング を採用する場合など、耳の状態によって音の伝わり方が変わりやすいケースで、実耳測定の重要性が高まります。
処方式について
補聴器の増幅量を計算する際の基準となる計算式を「処方式(しょほうしき)」と呼びます。聴力検査の結果をもとに、年齢や耳の状態などを踏まえて、どれくらいの増幅が適切かを算出する考え方で、いくつかの処方式が存在し、補聴器のフィッティングソフトに組み込まれています。実耳測定は、この処方式どおりの音が実際に届いているかを確認する役割も果たしています。
まとめ
実耳測定は、標準的な計算だけに頼らず、実際の耳の中での音の届き方を直接確かめることで、より精密なフィッティングを実現するための検査です。当店では、こうした検査も活用しながら、一人ひとりの耳の形に合わせた調整を行っています。
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