朝起きたら片耳が聞こえにくい|突発性難聴の受診の目安と補聴器

「今朝起きたら、片方の耳だけ聞こえにくい」「急に耳が詰まったような感覚になった」——このような症状に心当たりがある方は、「突発性難聴」の可能性があります。この記事では、突発性難聴について知っておきたいポイントと、受診の目安を解説します。

目次

突発性難聴とは

突発性難聴は、これといった原因やきっかけが思い当たらないまま、ある日突然、片耳(まれに両耳)の聞こえが悪くなる病気です。別記事「難聴にはどんな種類がある?」で紹介した分類のうち、突発的に発症するタイプの難聴にあたります。

多くの場合、数時間から数日のうちに症状が現れます。耳鳴りやめまいを伴うこともあります。

なぜ「早期受診」が大切なのか

突発性難聴は、発症してから治療を開始するまでの期間が、その後の経過に影響すると考えられている病気です。そのため、「様子を見ているうちに治るだろう」と自己判断せず、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診することが重要だとされています。

「片耳だから、もう片方が聞こえているし大丈夫」と思ってしまう方も少なくありませんが、突発性難聴は早めの対応が特に大切な病気のひとつです。心当たりのある症状があれば、当日〜数日以内を目安に、耳鼻咽喉科を受診してください。

突発性難聴で早く受診したほうがよい場合。片方の耳だけ急に聞こえにくくなった、耳が詰まった感覚が続く、様子を見ようと思っている、片耳だから大丈夫だと思っている。発症から治療開始までの期間がその後の経過に影響する
当日から数日以内を目安に受診してください

一側性難聴(片耳だけの難聴)について

突発性難聴のように急に起こるものだけでなく、生まれつき片耳の聞こえが弱い場合や、加齢や他の原因によって片耳だけ難聴が進んでいる場合もあります。これらは「一側性難聴(いっそくせいなんちょう)」と呼ばれます。

一側性難聴があると、両耳で聞こえる場合に比べて、音がどの方向から来ているかがわかりにくくなったり、騒がしい場所での聞き取り がより難しくなったりすることがあります。片耳だけの聞こえにくさであっても、日常生活への影響は小さくないため、気になる場合は耳鼻咽喉科や補聴器専門店にご相談ください。

片耳の難聴でも、補聴器という選択肢がある

片耳だけの難聴の場合でも、聞こえにくい側に補聴器を使用することで、音の方向感覚や聞き取りやすさが改善することがあります。聞こえる側の耳で受け取った音を、聞こえにくい側でも活用できるよう送る「クロス補聴器」という選択肢もあります。

難聴をそのままにした場合の影響は「難聴を放っておくとどうなる?認知症・社会的孤立との関係」にまとめています。

まとめ

急に片耳が聞こえにくくなったときは、突発性難聴の可能性を考え、様子を見ずに早めに耳鼻咽喉科を受診することが大切です。すでに片耳の難聴がある場合も、放置せず、一度専門家に相談してみることをおすすめします。

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