汗や湿気に注意したい夏場の補聴器ケア

補聴器にとって、夏はいちばん過酷な季節です。汗と湿気が同時に来ます。この時期のお手入れを少し足すだけで、不調をかなり減らせます。
なぜ夏に不調が増えるのか
補聴器は精密な電子機器です。汗や湿気が内部に入ると、部品の劣化や接触不良につながります。耳かけ型は耳の上にのるため汗が伝わりやすく、耳あな型は耳の中の湿気にさらされます。形によって弱点は違いますが、どちらも夏は条件が厳しくなります。
防水・防塵性能のある機種でも油断はできません。等級は水や粉じんに対する試験の結果であって、汗に長時間さらされ続けることを保証するものではありません。防水・防塵性能はどこまで必要?をご覧ください。防水・防塵の等級の見方は「防水・防塵性能はどこまで必要?汗や雨に強い補聴器とは」にまとめています。
夏場に足したいお手入れ

- こまめにふく。汗をかいたら、そのつど乾いた布で本体をふきます。1日の終わりだけでは足りません
- 乾燥ケースを毎晩使う。冬はときどきでも、夏は毎日です。乾燥剤を使うタイプは、効き目が落ちていないか確認してください
- 電池ぶたを開けて乾かす。電池式なら、しまうときに電池を抜いてぶたを開けておくと、内部の湿気が抜けます
- 外したらすぐケースへ。洗面所など湿度の高い場所に置きっぱなしにしないこと
こんな場面に注意
- スポーツや庭仕事。大量に汗をかく場面では、汗よけのカバーを使う方法もあります
- 入浴と洗顔。外し忘れが多い場面です。置き場所を決めておいてください
- 急な雨。濡れたら、その日のうちにしっかり乾燥させます
- 冷房の効いた部屋への出入り。温度差で結露が起きることがあります
濡らしてしまったら
まず電源を切り、電池式なら電池を抜きます。表面の水分をふいてから、乾燥ケースへ入れてください。ドライヤーや電子レンジで乾かすのは絶対に避けてください。熱で内部が壊れます。
乾かしても音が出ない、雑音が混じるといった場合はお持ちください。早めのほうが修理で済む可能性が高くなります。故障かなと思ったときの確かめ方は「補聴器が壊れた・聞こえが悪くなった時のチェックリスト」にまとめています。
夏の終わりに点検を
夏を越したあとの点検をおすすめしています。表からは見えないところに汗の影響が出ていることがあるためです。内部の清掃と乾燥、音が出ているかの測定を行います。
お手入れを続けていても、補聴器の本体にはいずれ買い替えの時期がきます。目安は「補聴器の耐用年数と寿命|何年使える?買い替えの目安」をご覧ください。
まとめ
夏のお手入れは、こまめにふくことと、毎晩乾燥させることの2つに尽きます。濡れたら熱を当てずに乾燥ケースへ。
夏のあいだの不調は、放っておくと秋以降に響きます。気になることがあればお早めにお持ちください。
調整と点検を承っています
聞こえ方は時間とともに変わります。使い心地が変わってきたと感じたら、調整でよくなることがあります。点検とクリーニングもあわせて承ります。



